ハムスターの行動と気持ち

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ハムスターはなぜ回し車で走る?

可愛らしいペット用動物のハムスターですが、もともとは野生で生活をしていたこともあり、ときに不思議に思えるような行動をとることがあるものです。
人間の目からは無意味なことのように思える行為も、ハムスターにとっては本能に基づく重要な習慣の可能性があります。
もしおかしなことをしていると思っても、邪魔をせずハムスターのやりたいようにさせてあげてください。

まず、ハムスターの行動で不思議なことの一つが「回し車」です。
他の動物ではそうしたものは必要ないのに、ハムスターに限ってはケージの中に回し車を入れてあげないといけないこととなっています。

夜行性のハムスターは真夜中の時間になるとそっと巣穴から抜け出し、一生懸命に回し車の中で走ります。
人の目から見ると運動不足の解消のためにやっているのかと思うところですが、実はこの走るという行為そのものが一つの習慣的活動になっているのです。

野生で生活をしているハムスターは、一晩で約20kmもの距離を移動します。
速さは時速約8kmということなので、体の大きさから考えるとかなりのスピードとスタミナと言えるでしょう。

これは長い距離を走りながらエサを探すという習慣があってのことなので、走行をすることとエサを食べるということがセットになっています。
ですのでもし人間がうるさいからといった理由で回し車を撤去してしまったり、動かないようにしてしまうと、ハムスターは大きなストレスを受け、場合によってはそのまま亡くなってしまうこともあります。

もっとも個体差があるようで、回し車を設置してもほとんど乗ろうともしないナマケモノのハムスターも時々いるようです。
とはいえ基本的にハムスターにとっては走ること=生きることという認識であるので、一生懸命走っているときは邪魔せず見守ってあげましょう。

行動に対するハムスターの気持ち

ハムスターは犬や猫のように飼い主のことを認識したり、特定の言葉に反応したりというようなことはありません。
しかしハムスターに全く知能がないのかと言うとそういう訳ではなく、人間の知能にして1才児くらいのことはできると言われています。

ハムスターの行動の中心になっているのは、「エサを確保すること」「自分のなわばりを守ること」の二点です。
食べ物を与えたときにそれを頬に詰め込んで巣に持ち帰ったり、巣の中で尿をしたりといったようなことは、全てこの二点を目的にして行っています。

また捕食される立場にあるハムスターは敵・味方の判別を非常に厳しく行います。
一旦乱暴なことをした動物については以降敵として攻撃的な行動をとっていくことになりますので、ハムスターの飼育ではできるだけ安心感を与え、味方と思ってもらえるようにしてください。